滑りをキロクするならSnowayの滑走記録アプリですが、滑りを撮るのならどのアクションカメラを使うのが良いのか、悩ましいですね。数年前では、スキー場でビデオを撮る人は少なかったですが、今では自撮り棒を持ったスノーボーダーやスキーヤーをゲレンデで多く見かけるようになりました。
せっかくの雪山での楽しい滑りの映像を残すのに必須のアクションカメラについて、2019年の最新モデルを中心に紹介します。
そもそもアクションカメラとは?
アクションカメラとは、ウインタースポーツだけでなくマウンテンバイクやサーフィンなどのアクションスポーツの映像を残すためにつくられたムービーカメラです。アクションカメラの他に、ウェアラブルカメラと呼ばれたりします。広角のレンズを搭載しており、臨場感のあるダイナミック映像を撮影することができます。この分野のパイオニアとしてはGoProが有名です。
360度ムービー
アクションカメラにも360°ムービーの流れが来ています。リコーのTHETAの登場によりグッと身近になった360°ムービー。小型のInsta。
YouTubeやFacebookが360°ムービーのアップに対応し、より手軽に360°ムービーを楽しめるようになっています。1度の撮影で色々な角度から滑りを見ることができる360°ムービーはこれから更に伸びそうです。
GoPro(ゴープロ)
この分野のパイオニアであるGoProは、例年シーズンごとにニューモデルを投入しており、2019-2020シーズンに向けてHERO8が発売されています。HERO7から搭載されたHyperSmooth ビデオ機能により、ジンバルを装着しているようななめらかな動画撮影が可能になっています。
GoProのアプリも定評があり、簡単に編集済みのビデオ作成してくれます。撮りっぱなしになりがちな映像を見ごたえのある映像に自動で編集してくれるので、楽しかった滑りの思い出をすぐにみんなと共有することができます。
HERO8 BLACK
HERO8では、HyperSmooth ビデオ機能がさらに進化してHyperSmooth 2.0が搭載、TimeWarp 2.0機能になとい、自由に動画の速度を調整してくれます。
HERO7 BLACK
1モデル前のHERO7は性能としては、HERO8にやや劣るものの、大幅に値下がりして40,800円という価格が魅力です。
HERO7 SILVER
HERO7 SILVERは、4K30の動画に標準の手ブレ補正機能がついた廉価版モデルです。アクションカメラ入門機としておすすめです。
GoPro MAX
GoPro MAXはHEROに搭載された機能はそのままに、360度撮影が可能な機種です。
SONY(ソニー)
ソニーのアクションカムもこの分野では、ユーザーを着実に伸ばしています。特に長年ハンディカムで培った手ぶれ補正機能技術が盛り込まれたモデルが多く、ブレのない滑らか映像が撮れる点はユーザーからも支持されています。また、カメラの形状がヘルメットなどにマウントしやすいことも人気の理由です。ソニーのアクションカムは本体に液晶が搭載されておらず、ライブビューリモコンと呼ばれる時計のように腕に装着するタイプのリモコンで映像の確認や撮影の開始や終了の操作ができるようになっています。
アプリも充実しており、速度などの情報をオーバーレイした映像を残すことができます。
FDR-X3000/X3000R
ソニーのアクションカムとしては初めて「空間光学ブレ補正」が機能が搭載されたのが、FDR-X3000です。ブレ補正能力が従来より大幅に向上しています。さらに、4K30pの臨場感のある映像を残すことができるのもFDR-X3000の特徴です。
ライブビューリモコン付きモデルも用意されています。
HDR-AS300
FDR-X3000と同じ「空間光学ブレ補正」機能を搭載し、フルハイビジョン映像もでるにしたのが、こちらのHDR-AS300です。4Kまでの高画質を求めていないユーザーには価格も抑えられたこちらのモデルがおすすめです。
DJI
ドローンやジンバルで有名なDJIよりアクションカメラがリリースされています。デュアルスクリーンを備えたOSMO ACTIONや3軸ジンバルと4Kカメラが合体したDJI OSMO POCKETがあります。
DJI OSMO Action
定評のある高度な映像ブレ補正技術を提供してきたDJIだからできるRockSteady機能によりブレのないなめらかな映像を実現しています。ハウジングなしで防水11mに対応し、−10度の寒冷地でも撮影が可能です。
DJI OSMO POCKET
驚くほど小さなアクションカメラであるDJI OSMO POCKETは、DJI史上最小の3軸メカニカルジンバルに4Kカメラを搭載しています。
DJI OSMO MOBILE3
自分のスマホをアクションカメラ代わりに使うなら、OSMO MOBILEを使うのはどうでしょう?手ブレを補正する3軸ジンバルを備えたOsmo Mobile 3でスマホでなめらかな画像を取ることでできます。フォルダブル仕様で折りたたむとポケットに入る小ささになるのがうれしいですね。
Insta360
深センを拠点とするInsta360シリーズは、360度カメラを筆頭にアクションカメラをリリースしています。
Insta360 ONE X
5.7K動画と1800万画素数写真を撮影可能な360度カメラがInsta360 ONE Xです。FlowStateと呼ばれる手ブレ補正機能でブレのない映像を撮ることができます。多彩なオプション品を使うことで、映画のような撮影も楽しめます。
Insta360 GO
Insta360 GOは指先ほどの小さなサイズにFlowStateの手ブレ補正機能がついたアクションカメラです。滑りの邪魔をせずに動画を残すことができます。
Panasonic(パナソニック)
2015年に発売したHX-A1Hが人気のパナソニック。45gのシンプルな円筒形のアクションカメラで、フルハイビジョン撮影が可能です。実勢価格15,000円台という他のアクションカメラに比べると安い値段も人気の理由です。
HX-A1H
RICOH(リコー)
GRシリーズなど名機を世に送り出しているリコーのアクションカメラには、360°ムービーが撮れる「THETA」シリーズがあります。360°ムービーをグッと身近にしたのがこの「THETA」シリーズです。現状、ハイエンドモデルの「THETA V」とスタンダードモデルの「THETA SC」、さらに「THETA S」の3モデルが用意されています。
THETA V
THETA Vは、動画性能が大幅にアップし、4k30fpsの360°ムービーが撮影可能になっています。さらに4chマイクによって360°の空間音声記録も可能になり、まるでその場にいるかのような臨場感のある動画を残すことができます。
THETA SC
スタンダードモデルとなる「THETA SC」は4色のカラーバリエーションで展開されています。高性能で使いやすいので、360°ムービー入門機としておすすめです。
OLYMPUS(オリンパス)
オリンパスは防水カメラとして人気の「TOUGH」シリーズをリリースしています。水中での撮影にも優れており、ダイバーからも人気があります。そんなオリンパスのアクションカメラとしてはおすすめなのが「STYLUS TG-Tracker」です。
STYLUS TG-Tracker
「STYLUS TG-Tracker」はアクションカメラとしては大きめのサイズですが、5つのフィールドセンサーシステムを搭載しており、アクティビティの奇跡やセンシング情報など全てを記録してくれます。撮影性能は、対角204°の超広角レンズを搭載し、4K動画にも対応しています。
結局、どのアクションカメラがおすすめ?
最近のアクションカメラは、高画質化が進んでおり、4K60pが標準になりつつあります。そういった意味では、価格が落ち着いてきた型落ちモデルでも何ら問題ないです。
そうなるとGoProだと「HERO7 BLACK」やDJIの「OSMO Action」あたりががおすすめです。両モデルとも強力な手ブレ補正機能が搭載されており、なめらかな滑りの映像をのこすことができます。OSMO Actionが3万3千円ほどと約4万円のHERO7 BLACKと比べると少しやすいです。ただ、アプリの使い勝手では、GoProの評価が高いです。
360°ムービーでは、リコーの「THETA V」が完成度が高かかったのですが、360度ムービーに手ブレ補正機能を搭載した
Insta360 ONE Xの登場でまたこの分野の競争も激しくなりそうですね。
アクションカメラの購入時は、カメラとしての機能の他に、スマホやPCのアプリの良し悪しもしっかり見ておくべきです。各メーカーのスマホアプリの評価をみたり、実際にダウンロードして操作性などもチェックしておくとよいです。カメラの性能は良いのに、アプリがイマイチというところもありますので、しっかりチェックしましょう。
選択肢が多くなったのはうれしいですが、自分にあったアクションカメラを探すのもなかなか大変ですね。少しでも参考になればうれしいです。
JVC ビデオカメラ Everio R
アクションカメラではないですが、ズームができるビデオカメラを使われる方も多いのではないでしょうか?以前は、防水性能のたかいビデオカメラが各メーカーから出ていたのですが、今はJVCからのみとなっています。
ズームを使ったビデオ撮影でおすすめは、JVCのEverio Rです。防水性能も高く、光学40倍ズームがついています。
SNOWAY運営と記事編集を担当しています。ほんとは冬にたくさん滑りたいのですが、実際はシーズン初めと終わりにアプリのテストを兼ねて滑りに行く業務滑走が中心。今シーズンはパウダーを心のそこから楽しみたいです。